物忘れでわかる経済学
カナダ、アメリカ、インド、日本
この3年以上に及ぶ旅の中で、私はPMDDという病から解放されました。
まず、治癒のきっかけとなったのはこれまでの生活習慣の変化でした。元々セロトニン値が低下しやすい体質から、セロトニンの分泌を促す生活習慣をつくりました。
・食生活の改善・特にタンパク質、正しい脂質の積極的摂取
・ハーブティーによる体質改善
・しっかり日光に当たる生活をする
・睡眠時間を確保しメラトニン分泌を高める
そして自立神経系を安定化させるよう生活習慣を改めました。ここはとても重要だったように思います。
・ヨガの呼吸から自律神経バランスを整える
・ヨガの動きによる体組織の強化・血流改善
・呼吸法と瞑想によりパニック障害などの改善
ホルモンバランスの安定にもつながる血流の循環と体温を上げることにも徹し、体内に溜まった有害物質を排泄するためデトックスも意識しました。
・体をとにかく冷やさない・夏でも冷たいものは飲まない(氷抜き)
・体を温める食材を毎日必ず摂取する
・毎日お風呂に浸かる・汗をかくなどで血液循環を確保
・筋肉をつけて代謝と体幹温度を上げる
そしてカフェインをやめ、アルコールをやめ、受動喫煙を含むたばこの害から体を守ることもとても重要でした。
布ナプキンに変え、骨盤底筋を鍛え、身体を徹底的に温めることは、PMDDに限らず、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患の予防や改善にもとても大切です。
食品添加物を減らし、菜食を続けるなど、家庭での食事を見直し、栄養摂取を根本から見直し、また農薬や添加物の摂取を最小限に抑える努力もしました。
そして、こころの奥深くにずっと潜んでいた感情と真正面から向き合いました。
こころに抱えているわずかな苦しみも悲しみも、
もう忘れかけてる子供の頃の寂しさや怖さも、決して消えないのです。
それを、もう終わったこと、もう忘れたこと、大人になると消えていると思っていた感情は、あなたの中でずっとずっと息を殺して、心の奥深くで潜んだままなのです。
これらを続けて少しづつ体質が変化し、発症から5年でほぼ100%PMDDの症状は消失しました。
もちろん、それぞれ体質があるので、私に起きた変化が同じように出るかどうかはわかりません。
今はより理論を解明し、多くのカウンセリング実績と症例検証から、私の実例よりもより早く効果的にPMDDを治せるさらなるアドバイスと実践方法をカウンセリングでお話ししています。
自分がPMDDかもしれないと思っている方へ。
今の自分の生活習慣はどう?
体を冷やしていない?子宮を冷やしていない?
ちゃんと食事できてる?お酒飲みすぎてない?
カフェイン摂りすぎてない?タバコ吸ってない?
運動できてる?筋肉ついてる?お風呂に浸かってる?ケミカルナプキン使ってない?外食やコンビニご飯食べ過ぎてない?
そしてね、
感情を押し殺してない?自分より他人の気持ちばかり優先してない?
子どものころ感じた寂しさやつらさから
目を背けてない?見ないふりしてない?ちゃんと親を嫌いになったことはある?
自分のこと、「良い」「悪い」だけで決めつけてない?
もう一度、見つめてみよう
でもね、なんで自分だけ!?同じ女性でも症状がない人もいるのに、なんか不公平!そう思うのもわかります。
私は、なんで私はこうなの?私だけなんでこんなにヒドイの?同じ女なのに不公平だ!こんな体もういや!
私もそう思っていました。
でもね、あなたがもしPMDDだとしたら、
人より自律神経が過敏なのかもしれない、
ホルモンに先天的変異があるのかもしれない、
脳内の内分泌異常があるのかもしれない、より繊細に生まれたのかもしれないね。
それって不公平かな?なんで私だけこうなのって思う?何かを恨む?
違うよ。
あなたがただ、あなたらしく生まれた結果が、こうだっただけなんだよ。
だったら、
もう認めてあげよう。許してあげよう。無理ができないこの繊細な体を、大事にしようよ。
こういう体質を持った体が、
自分を大切にしなさいという声を、聞かせてくれた。
心も体も健康でいるにはどうすればいいか、示してくれた。
心に苦しみを抱え続けることはできないと、悟らせてくれた。
こころとからだは繋がっていると、だからどちらも大切なんだと、教えてくれた。
そして、
自分は愛されていい存在、
愛を受け取っていい存在だと、気づかせてくれた。
それらがすべてつながったとき、症状はなくなっているんです。
もちろんね、私もいまでも生理前はつらいときもたまにはあります。
でも、普通の軽いPMS程度です。
物忘れがあったり、ボーっとしたり、ちょっと悲しくなったり、さみしくなったり。
でも、今はそれを楽しめるぐらいですよ(笑)
そして、症状が出た時は、ちょっと最近は無理したな、ストレスたまってたな、ちゃんと食べてなかったな、よく眠れてなかったな、からだ冷やしちゃったな。
って振り返って、自分を見つめて、自分を大事にしようってまた思い返せるんです。
だから、自分がPMDDかもしれないと、そう思っている女性も、PMSがひどい女性も、それは自分を大切にすることに気づく、そんなチャンスをもらってるんだよ。
もっと、自分を大事にしてね、ありのままの自分で生きてね、愛を受け取ってねっていう、
こころとからだからのサインだから。そしてね、治るから大丈夫。
これで、PMDDの連載を終了します。
長々とお付き合いありがとうございました
そうそう、なぜヨガを始めてからPMDDが再発したのか?
実はね、本当に精神と身体に作用する古典的な正統な流れを受け継ぐヨガは、体の根底から改革を起こし、様々な症状が一時的に吹き出すとされています。いわゆる好転反応として。
これはちゃんと研究でも解明され文献にもなっているのですが、過去に精神疾患を持ち、完治していない場合は、本物のヨガの実践により再発することもわかっています。
私が行っていたIshaヨガは、まさに体の根底から、魂から、変革していくヨガでした。本当のヨガはその人の魂のレベルから生き方を改革します。それは、時にものすごい力で身体を目覚めさせます。
だからIshaヨガを始めて、根本から治りきっていなかった私の病気が体の奥底から引きずり出されたんだと思います。
ヨガって怖い!恐ろしい!と思いましたし、本物のヨガをはじめて、何度も吐いた事もあります。
ヨガには、それくらいの力があると信じています。だから、私は
子宮ヨガを開発しました。
子宮ヨガを実践した後、魂の奥から揺さぶられる感覚を体験する女性はたくさんいます。
子宮ヨガの後すぐに止まっていた生理がきたり、妊娠する人もたくさんいます。涙を流す人も。
そんな子宮ヨガも、私のこれまでのPMDDの経験がなければ絶対に世に出なかったものなので、今はこれでよかったのだと思えます。
以上、ありがとうございました!
私がPMDDを治すまで -完-