有能 プール冷えてます
1,533円
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1993年 イギリス
ケネス・ブラナー 監督
原題: Much Ado About Nothing
7月は勝手にシェイクスピア祭り♪で盛り上がってシェイクスピア関連作品を色々と観直しております(´ω`*)。歴史劇や悲劇もいいけれど、喜劇も忘れちゃいけないってことで、満を持して大好きな「から騒ぎ」登場^^。現代を代表するシェイクスピア俳優の1人でるケネス・ブラナーが主演と監督をこなした一本。何度観ても楽し~( *´艸`)。
とにかく日米取り混ぜのキャストが豪華。ケネス・ブラナー、エマ・トンプソン、デンゼル・ワシントン、マイケル・キートン、キアヌ・リーヴスまで。ケイト・ベッキンセイルはこれが映画デビュー。およそ四半世紀前。皆さん若くてキレイ~元気はつらつ(*’ω’*)。ケネス・ブラナーとエマ・トンプソンは夫婦共演で、カップル役。そりゃ、息もピッタリ♪皆若くてフレッシュですが、特にデンゼル・ワシントンがひときわ若々しくて涼やかなのにビックリ。え、デンゼルが皆の殿さま=伯爵さまなの?と意外な気がしたのは最初だけ、すぐに納得気分。
舞台はイタリアのシチリア島。メッシーナの知事レオナートの屋敷が総出で丘でピクニックをしていると、戦場へ行っていたアラゴン大公ドン・ペドロ(デンゼル・ワシントン)の一行が戻り、屋敷に滞在する予定との知らせが届きます。歓声とともに慌てて屋敷に戻って準備をする面々。丘の上に馬に乗った騎士たちが登場するシーンは、まるで「荒野の七人」のようです。イタリアの自由闊達な空気に拘ったケネス・ブラナーは、どうしてもイタリアでのロケーションが必須条件だった、と特典映像のインタビューで語っています。
初々しいケイト・ベッキンセイルが演じるのは、レオナートの一人娘、美しいヒーロー。彼女は騎士クローディオ(ロバート・ショーン・レナード)に
一目惚れ。クローディオの方も一瞬でヒーローの虜になってしまい、ドン・ペドロの取り計らいで即婚約成立、滞在中に結婚式を挙げることが決まります。
クローディオと「独身の誓い」をしていたのにあっさり一抜けされてふてくされたのはベネディック(ケネス・ブラナー)。立派な騎士でハンサムで機転もきくけれど、単細胞で堅物で気難し屋。俺は絶対女性に惚れたいしない!結婚なんてしないぞ!とあくまでも一生独身宣言。
ベネディックのふてくされをよそに、屋敷はハッピー・ムード全開。ついでに、昔から会えば憎まれ口をたたき合うベネディックと、ヒーローの従兄妹の美しく聡明(でも叡智が過ぎて大抵の男は歯が立たない)なベアトリス(エマ・トンプソン)をくっつけちゃおうゼ♪作戦が派生します。ドン・ペドロ、クローディオ、レオナート(リチャード・ブライアーズ)は、ベネディックがいるのを承知でわざとベアトリスの噂話をして、彼女がいかに素晴らしい女性かを言い合って尚且つベネディックに恋をしていると思い込ませます。
こっそり3人の会話に耳をそばだてて(バレているからこそなんだけれどね^^;)、ビックリ仰天してオタオタする様子も可笑しい、ベネディック。そして衝撃と驚きが通り過ぎたあとはすっかり感化されて、あれっ・・・なんか俺もベアトリスの事が気になってきた・・・ひょっとして俺も好きかも・・・恋?恋しちゃったーひゃっほー状態に。単純で可愛いヤツ(´ω`*)。一方、女性チームはベアトリスにも同様の作戦を決行します。元々お互いに意識しあって、喧嘩が止まらない程話の弾む(笑)気の合う2人ですから、ちょっとスイッチ入ればあっとう間に相思相愛の出来上がり♪
まぁ意地っ張りなベアトリスとベネディックの2人がすんなりカップル成立というわけにはいかないでしょうが、なんだかオメデタイ感じに盛り上がっていると、それが心底疎ましくて妬ましい腹黒キャラの出番です。ドン・ペドロと不仲の異母兄弟、ドン・ジョン(キアヌ・リーヴス)は悪だくみを思いついくと生き生き☆ 母親が違うとはいえ、デンゼル・ワシントンとキアヌ・リーヴスが兄弟という設定が斬新。そして、捻くれ貴族の坊ちゃん役のキアヌも新鮮ですよー。最近はヘンな役やヨゴレ役もやっちゃうけれど、若くてピカピカ時代の憎まれ役は珍しいような( *´艸`)。
ドン・ジョンの企みで、ヒーローが婚約中でありながら別の男との情事に耽っていると勘違いさせられたクローディオは、あろうことか結婚式の場で、ヒーローを激しく中傷し避難して破談にしてしまいます。いわれのない仕打ちに傷ついたヒーローはショックのあまり取り乱して気絶してしまします。幸せの絶頂から、騒然の愁嘆場に。ほとんどの人がその場を去った後、息を吹き返すヒーローですが、必死に無実を訴える姿に神父さまがある提案をします。果たしてヒーローは名誉を回復し、再び幸せになれるのか、もう一j組のカップルの行方はどうなることやら。
愛する従兄妹の哀しみと苦しみを我が事のように心を痛めるベアトリスの様子に耐えきれず、つい恋の告白をしてしまうベネディック。あの乱暴者が、恋の詩を作ろうと四苦八苦するほどの変わりぶりが微笑ましいですが、愛する従兄妹を辱めたクローディオをどうしても許せないと涙を流すベアトリスの為に、クローディオと決闘をする誓いをたてるあたりは、単細胞さが心配にもなりますが、男らしい紳士的な態度に得点アップ。騒動の時も、その場にとどまってヒーローの無実を信じると励ましつつ、ドン・ペドロもクローディオも悪意を持て女性を辱めるようなことは決してしない立派な人たち、悪人がいるとすればたった一人ドン・ジョンであいつが何かの罠を仕掛けたに違いないと冷静に事実を見破ってみせたりと、後半一気に好感度があがるベネディック氏なのです。
物語を面白おかしく盛り上げる道化役のドグベリーにマイケル・キートン。有能なんだか無能なんだか絶妙な警備役の部下たちも、「学がありすぎて意味不明」なドグベリーの物言いも、やりすぎ一歩手前の抱腹絶倒もの!(≧▽≦)
詳しい経緯はどうぞ映画を観てのお楽しみに、ってことで説明しませんが、喜劇ですから勿論、無事に疑いは晴れてヒーローとクローディオは再び愛を誓いあい、ベネディックとベアトリスも公認の仲に♪幸せなカップルが2組いっちょうあがりで大団円。みよ、この満面の笑顔たち^^。
ヒーローとクローディオは正直、若くて可愛いだけのお人形のような青二才のカップルですが、こちらの二人はより魅力的。丁々発止のテンポよい台詞の応酬も小気味よい理知的なカップル。どちらも大好きな俳優さんだし、2人並んだところはほんとう~にお似合いのパーフェクトカップルなのに、この映画の3年後に離婚しちゃったのが残念~(/_;)。
ラストのお祭り騒ぎの和気あいあいシーンも、超ハッピーで楽しいです。お祭りといえば婚約祝いの仮装パーティのシーンも、いかにもシェイクスピアらしさが満載で楽しいですよー。ベネディックとベアトリスは勿論、互いに相性ピッタリのパーフェクト・カップルなんですが、個人的にはドン・ペドロとベアトリスのカップルなんてのもアリだな~て思っていたので、ベネディックと心の距離が近づくたびに「よし!」「やった!」と同時に「ちぇ」も感じてました(笑)。
いくら罠だったとはいえあんなに簡単に、本人に問いただしもせず不義を信じ込んじゃうのとか、信じたからといって聴衆の面前で侮辱する態度とか、そんな仕打ちを受けたのに誤解がとけたからといって喜んで元鞘に戻るとか、現代の価値観からしたら「ウソでしょ~?!」はいっぱいありますが、そういうのは別問題、時代も文化も価値観も今とは違う時代のものと理解して楽しむべきもの。大切なのはそういう面じゃなくて、それだけGAPのある時代の作品でも今に十分通用する普遍的な面白さ、人間の可笑しさ、愛すべき愚かさ、機知にとんだ台詞の数々を味わって楽しむのが正解です^^。
1,000円
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ダメ人間のための有能の3つのコツ
葉山でご主人とお嬢さん一家と三世代同居してらっしゃる
坂井より子さん
その自然体で昔ながらのつつましくも美しい暮らしが注目されています
70歳だというのにこの美しさ
白髪染めを一度もされたことがないそうです
子育て中は専業主婦だったけれど
手芸の趣味を生かしてレースのお教室をしたり
そのお料理の腕を見込まれてお料理教室を開いたり
主婦の憧れと尊敬の存在です
四季を楽しみながらする家しごと
春はタケノコを茹で 梅が出れば梅仕事
めんつゆやふりかけも自家製
ご主人が海で釣ってきたお魚をさばき
一週間の食材をあますことなく日々の献立に繰り回す
そんな暮らしを綴った本を2冊買いました
前から本屋さんで気になってちらちら見てたのだけど
家事のノウハウはいまさら この歳で って
ちょっと若い人向きかなって思ってました
でも Amazonでのレビューもよかったし
思い切って買いました
この方 お洒落も素敵なんです
ファッションもちっともおばあさんぽくない
ブランドバックとかには興味がなくても
山葡萄の籠をいくつも持ってらして
お出かけはいつも籠
アクセサリーはシルバーのジョージ・ジェンセンのもの
パンツは家事をしたりするのに膝が出るからと いつもスカート
ボトムスが広がるのでトップスはすっきりしたカットソー
選ばれる器もセンスが光ります
まさに肩の力が抜けた日々の暮らしがそこにあります
多くの共感を得るのも納得です
わたしも嫁に来て義母から梅干しの漬け方を習いました
今は塩分を気にしてるので義母は梅干しを食べませんが
梅酒や梅シロップは毎年しこみます
シソジュースも手作りしています
ご近所さんから花梨を貰ったのは砂糖漬けにしました
無花果やローズマリーも焼酎に浸けると美味しいです
らっきょうも自家製です
こういうことをするようになったのは
母を介護し始めた頃から
介護の合間の待ち時間が多かったのでできる時に
自分なりにやってきました
ゆっくりと時間の流れる家しごと
楽しみでもあります
決して有能な主婦じゃないわたしでも家事を楽しもうと思えば
それなりに楽しめるなぁって思います
より子さんのように歳を取りたいな
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今日は3月11日 あの悲しい大震災の日です
あの日 娘とわたしは午後のお茶をしながら
珍しくテレビを見ていました
ほとんどテレビを見ないわたしたち親子ですが
何故かあの日は見てたのです
でも いったい何を見てたのか記憶はありません
そしてあの時間 速報と共に映し出された映像
夕飯の支度もせず ずっと画面に釘付けでした
道路を走る車に追いつく津波
あの車がどうなったかわかりません
そして大きなうねりが町を破壊してゆく瞬間
すべて見届けました
まるで映画のワンシーンのように ただ画面を凝視していました
あの年の初め骨折した義父が街はずれの病院で手術し
2月にやっと退院したばかりでした
母を見送ったあとすぐ義父が転倒したので
ゆっくりする間もなく 遠い病院に毎日車を飛ばしてました
そしてようやく 時間に余裕ができて
仕事に復帰しようか迷ってた時期でした
悪夢のような時間が過ぎても
まだまだ 恐ろしいニュースが次々と入ってきました
原発の事故でした
いったいこの国はどうなるのだろうと思いました
たくさんの犠牲者を出し
そして目に見えない恐ろしい放射性物質を空へばらまき
昨日までの平凡で平和な毎日が嘘のようでした
何かをしなきゃいけない そう思ったけれど
何もできませんでした
被災地はあまりに遠い
そしてあの神戸の震災の時でさえ
わたしは小さな子を抱えて物資を運ぶことすらできなかったことを
思い出しました
わたしは無力でした
あまりに驚きが大きい時
悲しみや恐怖といった感情は表立ってでませんね
冷静でいる自分が怖くもありました
娘が ここも地震くる? って怖がっていました
そうね いつかくるかもしれない こないかもしれない
わからない 誰にもわからないんだよ と
そう答えるだけでした
数日後 いつものショッピングセンターの
レジ横のカウンターに置かれた募金箱に
一万円札をそっと入れました
その時は余裕がなくそれしかできませんでした
その後各団体から募金活動の募集がありましたが
お金で解決できることだけではないとよくわかっていたつもりです
誰かの手を必要としている人に
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手を差し出すこともできず 無力なわたしがいました
娘と後日話してたのですが
いつか行ける時になれば
東北へ旅をしようって
そしていっぱいお金落としてこようねって
でもまだ実現していませんが
当時毎日ブログを更新していた恭さんが
被災地に必要なもの 送るべきものを載せていました
まだその時は一読者に過ぎなかったわたしです
あれから 時は過ぎ いまだ復興とは程遠い被災地
政府もマスコミも原発のことも放射能のことも何も言いません
そしてあれほど恐ろしい思いをしたのに
まだ原発を動かそうとしています
何を信じたらいいかわかりません
だから わたしは東京オリンピックだ とか
素直に喜べないのです
何かが間違ってる そう思います
そして たくさんの名もなき犠牲者の方がたのご冥福を
ここから 心からお祈りいたします
合掌
☆